「知らず知らずのうちに」 スーザン・ブロックマン
え~、寝不足です。久しぶりに深刻な寝不足です。もちろん、原因は上記タイトル本。(言うまでもないですね~)
ということで、このレビュー書いたら、家事ほったらかして少し寝ます!
いわずと知れたトラブルシューター・シリーズ第5作。問題の第6作の前編ともいえる作品ですね。
事実、独立した物語でありながら、作中の事件を次作まで引きずります。
このごろ、あえて、読んだ人のレビューも読まず、情報もシャットアウトしてトラブルシューターの新作に取り掛かってます。ある時期、オンラインショップのあらすじや、原書読みの方たちのレビューがたくさん書かれているサイトで、いろいろ読み散らして、期待を高めていたんですよね。でも、そうすると、”新しいもの”への期待がちょっと薄れるというか、まっさらな気持ちで読めないのが興を削いでいるのに気づき、期待の高いものに関しては、あえてガマンするようになりました。
この作品も、いろいろ評価は入ってきちゃってたんだけど、あらすじや内容に関してはまったく未知でした。
さて、3作目でアテ馬(?)くんにされちゃってた影の薄いマイク・マルドゥーン。今作も主役二人の影が薄いとか、いろいろ言われていて、私も3作の印象から同じように思っていました。
ところがところが、私が天邪鬼なせいかどうか、なんだか、かわいいじゃないですか~。そして、意外にも彼が抱えていたコンプレックスや悩みにグッときちゃいまして、ジョーンじゃなくても恋しちゃいそう~。(あっ、でもケンが一番よ。(*^^*)
ジョーンの書き込みが(いままでのキャラと比べると)やや足りないかなというきもしますが、マルドゥーンと一緒だといいバランスかと。ほかの作品のそれぞれが個々に独立したヒーロー・ヒロインたちと違い、かれらは二人一緒で、作品のうまい雰囲気を作ってくれていると感じました。実のところサムリス(とメアリ・ルー)関連のところは先にちらっと拾い読みしちゃってたので、逆にそのあたりを読むのがしんどかったのはたしかです。
だからマルドゥーンとジョーン、ジョーンの祖父母のロマンスのほうが、読んでいてワクワクしました。SEAL隊員たちの日常や彼らの家族や周辺の人々の様子が書かれているのも興味深くて面白かったです。
サヴァナが出てなかったのが残念だけど、ワイルドカードひそかに活躍してますね。いいヤツ!久々にトムとケリーも出番が多くて嬉しいです。(^^)
マルドゥーンとジョーンの祖父ヴィンスに似たような感じを受けまして、これは作者の計算だろうなぁ、と。ヴィンスおじいちゃん、魅力的です。
そのほかにも、読みどころはたくさん。
もちろんメアリ・ルーがたっぷり書かれていて、彼女がどんな人間でどんな考えを持っているのか、ここで書いていくことで、サムとアリッサ、サムとメアリ・ルーの関係がくっきりと見えてきます。もう、ブロックマンの人物造詣に脱帽ですね。
メアリ・ルー、まだ、22歳なんだもんね。ほしいものを得られたはずだったのに、という彼女は哀れです。そして、まだまだ彼女は逃げてしまうんだね。少し違っていたら、ロマンスのヒロインにもなれる彼女の可能性がかえって悲しいです。
前作と反対に、今回はアリッサ視点がなく、サム視点があることで、サムがカンペキなヒーローでなく(いや読者はそこがいいんだけど)、夫として父親として”なっちゃいない”ところが等身大ですね~。そしてサムがアリッサが死んじゃったと思って、トイレにこもったり、マックスとアリッサの部屋で出会って、”アリッサがマックスに恋することがありうるのかもしれない”と自覚したところなんて...。鬼畜読者にはオイシイ...いやいや、サム、泣いちゃうよね。
今作は、たくさん気になる魅力的なキャラクターが出ていたので、あちこち目移り。でも、やっぱり、今作は私にとっては、マルドゥーンとジョーン、ヴィンスおじいちゃんとシャーロットおばあちゃんがよかったなあ。
ところで!このシリーズで一番の不満があるのですが、それは、ずばり邦訳タイトルです。一作目はかっこよかったんだよね。二作目もまあまあ。でも3作目以降は、内容に比べて、邦訳タイトルがイマイチ。今作にしても「知らず知らずのうちに」ってナニ?なんかピピッとこない。もう少し、すっきりかっこいいタイトルないのかなぁ。
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