「蘭の誘惑」 チェリー・アデア
T-FLACシリーズの2作目。「隠れ家の天使」でのムズムズと、巷でのヒロイン・デラニーの悪評(?)を気にしながら読みました。
たしかに、デラニー頑固です。でも、「頑固」の一言で片づけられない、強いヒロインです。根性がすごい。ロマンスでここまで根性あって、素人のくせに強いヒロインはなかなかお目にかかれません。
ストーリーも前作のムズムズをやや引きずっている(各諜報機関が協力しテロリスト退治作戦を何年も展開してる、とか)気はあるものの、かなりハードで、ムズムズはあまり感じませんでした。
前作のマーニーの末兄カイルがヒーローですが、このドクター・カイル、まじめなストイックタイプって感じ?。長髪ヒーローはたまにいるけど、腰まであるような長髪のヒーローってめずらしいかも(私も切ったおさげほしいわ~)。
天才で飛級してるとか、背景の設定はあるんですが、その辺あまりつっこまず、必要最低限な書かれかただったので、ストーリーも横道にそれることなく、スピード感もあって、アクションもサスペンスもロマンスも、盛りだくさんって感じでした。
それにしても、今回は悪役がすごかった。モンテロは、ああ、こーゆーのよく登場するよね、って感じだったんですが、なんといってもママ・モンテロ。たしかに、このタイプの悪女って出てくることもあるけど、彼女はすごい。デラニーじゃないけど、気持ち悪かったわ~。ぞわぞわしちゃった。はっきりいって、カタはデラニーにつけてほしかったような気がするけど、彼女にそれをさせるのは酷だよね、きっと。
で、問題のデラニー。
あんまりにも、がんばってて、つらかったな。頑張るヒロインを読むと、「そこまで頑張らなくても」って思うことしばしば。デラニーにもそう思わなくもないんだけど、彼女の場合は、しょうがないよね、そうするしかできないんだよねって擁護したくなっちゃう。だから、彼女を「頑固」で片づけたくはないなぁ。
ラストは、カイルがけっこう踏ん張ったけど、あれもなぁ。私からすると、デラニー可哀想じゃんって思った。まあ、あそこまで、気持ちを表させることが二人には必要だったんだろうけれども。
読み終わって、すごくおなかいっぱい、って感じ。前作読み終わった時点で、(ロマンスとしては)これほどハードなものが読めるとは思っていなかったなぁ。
さて、次作はマイケル兄ちゃんらしいですが、ヒロインってもしかして今回名前がでてきたサヴェージだったりして?彼女の印象よくないんだよねぇ。
あと、デアとローレンのロマンスなんてあり?そもそもあの時点で、デアがなんであんなにローレンを構うのかよくわからなかったんだけど...。サイドストーリィであったりして?私としては、できればない方が...。
もうひとつ、前回ヒーロー・ジェイクがちらっと出てきて「ティンマン」なんて呼ばれていたから、一瞬分かりませんでしたよ。「ティンマン」のほうが、「ブリキ男」と訳すよりも、呼び名的にはいいかもね。
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